更新:2023.09.15

良い不動産屋・仲介業者の簡単な選び方とは?探し方や注意点を解説

不動産 仲介業者 選び方

「不動産を売りたいけど、仲介業者を手当たり次第に探すのって大変そう…」

「よくわからないまま仲介業者と契約を結んで、騙されないか心配…」

不動産を売却しようと思ったとき、多くの人がつまずく「どんな基準で仲介業者を選んだらいいかわからない」という悩み。

「これさえ押さえておけば大丈夫!」という明確な基準があれば、安心ですよね。

実際に、信頼性の高い不動産屋や不動産仲介業者を選べる確率がぐっと上がるコツはあります!

信頼性の高い不動産屋や不動産仲介業者を選ぶための方法は以下の通りです。

  • ネットでの評判
  • 営業担当者の人柄
  • レスポンスの速さ
  • 行政処分歴の有無
  • 専門性・実績のある分野

仲介実績の豊富な宅建士監修のもと、良い不動産仲介業者を見分けるためのポイントや事前に覚えておきたい不動産仲介業者の基礎知識について解説しています。

最後まで読めば、「良い不動産仲介業者を選ぶ目」を養うことができ、あなたにとって最適な仲介業者を選択できるでしょう。

[監修]宅地建物取引士

市野瀬 裕樹

中古マンション売買仲介を累計1200件以上監督。株式会社groove agentにおいて不動産売買の業務に3年従事。買い手をサポートしてきた経験を活かし、どうすれば高く売れるのか?を、買い手目線で不動産売却仲介のアドバイスを行う。

目次

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    1.不動産屋・仲介業者選びの重要性とは

    不動産屋・仲介業者選びの重要性とは

    まず、不動産屋や不動産仲介業者選びがなぜ重要になるか解説します。

    先にお伝えすると、不動産屋・仲介業者選びが重要な理由は、選ぶパートナー次第で売却のスピードや価格が大きく変わってくるからです。

    そもそもの前提として、どの不動産屋も取り扱っている物件情報は同じです。

    実際に不動産屋を比較してみた方はわかるかもしれませんが、不動産屋や不動産情報サイトには物件のダブりが発生することが少なくありません。

    上記の「ダブり」が発生する背景としては、「レインズ」の存在があります。レインズは、国土交通大臣が指定した指定流通機構であるため、多くの不動産屋が登録しています。

    つまり、所有物件をいかに「早く・高く・手間なく」売れるかは仲介を依頼する業者の販売戦略が大きく影響してくるのです。

    したがって、販売活動に熱心で、筋のいい販売戦略を提案してくれる不動産屋を味方につけることができれば、不動産売却の成功へと一歩近づくことができます。

    また、指定流通機構「レインズ」について興味がある方は、レインズについてまとめている下記記事をご覧ください。

    関連記事:レインズとは?仕組みやメリット・デメリット、注意点を詳しく解説!

    2.良い不動産屋・仲介業者の選び方5選

    良い不動産屋・仲介業者の選び方

    では実際に、どのような観点で不動産仲介会社を選べばよいのでしょうか?

    冒頭でも説明したように、良い不動産仲介業者を選ぶ上でチェックすべきポイントは、次の5つ。

    1. ネット上での不動産屋の評判
    2. 営業担当者の人柄
    3. レスポンスの速さ
    4. 行政処分歴の有無
    5. 専門性・実績のある分野

    この5つのポイントをすべてクリアしているかどうかで、その業者が良い不動産会社なのかを判断できるようになります。

    それぞれのチェック項目についてひとつずつ解説していきます。

    2-1.ネット上での不動産屋の評判

    SNSの書き込みやGoogleマップのレビューをチェックして、「生の声」を集めるというのも、判断材料のひとつとして効果的です。

    その仲介業者を利用した人の詳細な感想や、スタッフの対応など、公式サイトでは得られない顧客目線の情報を入手できることがあります。

    店舗が全国にいくつもあるような会社の場合は、同じ会社でも店舗によって評判が変わることはよくあるため、検討している店舗の口コミを調べるのがおすすめです。

    サクラや嫌がらせの場合もあるため、書き込み内容に悪意がないかチェックしたうえで、あくまで参考程度に頭に入れておきましょう。

    2-2.営業担当者の人柄

    続いて、実際に不動産の営業活動を行ってくれる担当者の人柄を見ます

    不動産売却は、売り出しから売買契約まで3〜6ヶ月程度かかるといわれる長期戦。

    つまり、それだけ長い間、仲介業者と付き合う必要があるということです。

    契約前に担当者から説明を受ける際は、

    • こちらの要望にきちんと耳を傾けてくれるか
    • 仕事に対する熱意があるか
    • 細かい質問にも真摯に説明してくれるか 

    こういった点に注目しておくと、相手が信頼に足る人物なのか、ある程度判断することができます。

    反対に、仕事に対する誠意や熱意が感じられなかったり、話を聞く態度が悪いといった場合は要注意。

    そういった担当者は買主に対しても同じ姿勢で営業をする可能性が高く、売れるはずの物件もなかなか売れないといった事態を招く恐れがあります。

    どんなにその他の条件が良くても「信用できないな」と思った場合は、契約を見送るのが安全です。

    2-3.レスポンスの速さ

    メールや電話での対応の速さも、将来的にその会社とやりとりをすることを考えると、重要なポイントになってきます。

    メールフォームから送った問い合わせの返信がその日のうちに来る、電話がすぐに繋がるなど、対応が速い業者は契約後もストレスなくスムーズにやりとりできる可能性が高いです。

    反対に連絡がルーズな業者だと、いざ契約を結んでもやりとりに時間がかかり、不信感やストレスの原因になりかねません。

    こまめに連絡をしてくれる、きめ細やかな対応の仲介業者を選びましょう。

    2-4.行政処分歴の有無

    続いて、契約を検討している仲介業者が過去に問題を起こしていないか、行政処分歴の有無をチェックします。

    行政処分歴の有無は、国土交通省が運営するWebサイト、「ネガティブ情報等検索サイト」で簡単に調べられます。

    行政処分歴の有無

    出典:ネガティブ情報等検索サイト|国土交通省

    調べたい会社名や期間を入力して検索にかけるだけで、過去に法令違反があったかどうかを調べられるため、契約前には一度利用しておいて損はないでしょう。

    2-5.専門性・実績のある分野

    自分の売りたい不動産が、仲介業者の得意分野とマッチしているかを確認します。

    マンション売却に強い・投資用物件に強い・特定のエリアに強いなど、専門性の高い分野や実績のある分野は不動産屋によって違うもの。

    こういった会社ごとの強みは、多くの場合公式サイトのトップページや「当社の強み」といったページで公開されている場合が多いです。

    Webサイトをチェックして、その会社の実績のある分野や強みが、あなたの希望とマッチしているかを見てみましょう。

    サイト内に情報がないようであれば、問い合わせフォームに質問を送ってみるのも一つの方法です。

    3.不動産屋・仲介業者を選ぶ際に覚えておきたいこと

    不動産屋・仲介業者を選ぶ際に覚えておきたいこと

    先ほど紹介した5つの観点で選べば、自分に最適な仲介業者を選ぶ確率がぐっと上がります。加えて、この章では業者選びにおける注意点や事前に知っておくとよい基礎知識について解説していきます。

    3-1.囲い込みについて

    仲介業者を利用しての不動産売却で問題視されている「囲い込み」は、売主が最も注意すべきことのひとつです。

    囲い込みとは、売主から依頼を受けた不動産の情報を、仲介業者が意図的に外部へ公開しない行為のことです。

    通常、売却に出されている不動産の情報は、仲介業者のWebサイトなどから誰でも確認できるもの。

    しかし、自社で囲い込んだ売主と買主をマッチングさせて2倍の手数料を得るために、こういった囲い込みを行う業者がいるのです。

    囲い込み」をされる恐れがある

    本来であればもっと早く、高く売れるはずだった物件が、囲い込みによってなかなか売れなくなってしまうというケースも少なくありません。

    囲い込みを未然に防ぐためには、あらかじめ複数の仲介業者と契約できる「一般媒介契約」を選ぶしかありません。

    もし専任媒介契約や専属専任媒介契約を結ぶ場合は、契約成立後に自分の物件が「レインズ」と呼ばれる不動産流通のネットワークシステムにきちんと登録されているか、確認しましょう。

    3-2.契約の種類によってできることが違う

    不動産仲介業者と結ぶ契約の種類には、以下の3種類があります。

    1. 一般媒介契約
    2. 専任媒介契約
    3. 専属専任媒介契約

    それぞれ異なる性質をもつため、メリットやデメリットもさまざまです。

    契約の種類によってできることが違う

    どの契約タイプが最適かは、あなたがどのように売却活動を進めたいかによって変わってきます。

    • 契約したい会社を一社に絞れない場合→一般媒介契約
    • 業者に買主を探してもらいつつ、自分でも探したい場合→専任媒介契約
    • すべて一社にお任せして、小まめに報告をもらいたい場合→専属専任媒介契約

    このように、自分の要望に合った契約を結びましょう。

    もっと詳しく知りたい方は一般媒介契約について解説している下記の記事をご覧ください。

    関連記事:不動産を売却する際の媒介契約3種類の違いを解説|契約の注意点や解除した場合のペナルティも紹介

    3-3.仲介手数料について

    不動産が売れた際に仲介業者へ支払う「仲介手数料」があまりにも安い、もしくは無料という業者には、注意が必要です。

    不動産会社の仲介手数料は、法律で以下の表のように上限が定められているものの、下限は特に決まっていません。

    仲介手数料が安すぎる

    そのため、仲介手数料の安さを売りにしている不動産仲介業者も、一定数あります。

    手元に残るお金を少しでも多くしたいと考えた時、仲介手数料は抑えたい出費のひとつですが、「裏」がある可能性もあるのです。

    手数料が安すぎることで考えられるデメリットには、次のようなものがあります。

    • 顧客一件あたりの報酬が少ないため、件数をこなすために対応が雑になる
    • 売主の手数料を安く、買主の手数料を高く設定している業者の場合、買い手がなかなか見つからず売却に時間がかかる

    必ずしも「安い=悪い業者」ということではありませんが、上記のようなデメリットの可能性も考慮しておきましょう。

    とはいえ、企業努力で安い手数料を実現しているという業者ももちろんあります。

    どうしても手数料が安い仲介業者を選びたいのであれば、「なぜ安いのか」を直接問い合わせてみて、納得のいく説明をしてくれた業者を選ぶのがおすすめです。

    3-4.強引に契約について

    不動産売却を仲介業者に依頼するとき、「媒介契約」というものを結びますが、契約を強引に結ぼうとしてくる業者は要注意。

    不動産売却は大きなお金が動く仕事。仲介業者が顧客をゲットしようと必死になるのも当然と言えば当然です。

    しかし、相手の都合を考えずに話を進めようとするのは、信頼できる業者のやることとは言えないでしょう。

    不動産仲介業者から次のような営業を受けた場合、契約を断ることをおすすめします。

    • 営業のメールや電話がしつこい
    • 「今ここで契約するか決めてください」など、考える時間をくれない

    つい勢いや圧力に負けて契約してしまうという売主も少なくありませんが、毅然とした態度で対応しましょう。

    3-5.誇大広告について

    看板や広告、Webサイトなどに過激な表現を使用している不動産仲介業者も、避けた方が無難でしょう。

    不動産取引に関する法律「宅地建物取引業法」では、虚偽広告や誇大広告が禁止されています。

    以下のような表現を使用している業者の場合、法令に違反している可能性が高いです。

    • 最上級を表す表現(「日本一」「最高の」など)
    • 安さを前面に出した表現(「破格」「格安」など)

    誇大・虚偽広告を出しているかどうかは、「ルールを守らない不動産業者」を見分けるひとつの基準になります。

    信頼できる業者なのかを見極めるために、必ずチェックしておきましょう。

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    4.信頼できる仲介業者に依頼するため5つのステップ

    信頼できる仲介業者を選ぶための5つのステップ

    これまで、

    • 良い不動産仲介業者の見分け方
    • 悪い不動産仲介業者の見分け方

    について解説してきましたが、見分け方がわかっても、そもそも候補をどうやって見つければいいかがわからなければ、自分に合った不動産仲介業者を見つけられませんよね。

    そこでここからは、不動産を売却したい人に向けた「信頼できる不動産仲介業者を選ぶ方法」を、冒頭で紹介した5つの選び方と照らし合わせながら解説します。

    信頼できる不動産仲介業者を選ぶには、全部で5つのステップが必要です。

    1. 不動産一括査定サイトを探す
    2. 机上査定をする
    3. 訪問査定をする
    4. 気になった点を個別に問い合わせる
    5. 総合的に見て最も信頼できる業者を選ぶ

    具体的に何をすればいいのか、ひとつずつ見ていきましょう。

    4-1.STEP1.不動産一括査定サイトを探す

    不動産仲介業者を探す際、まず初めにするべきことは、複数の業者からおおよその売却価格を算出してもらえる「一括査定サイト」の選定です。

    一括査定サイトにも種類がたくさんあり、サイトによってその特徴はさまざま。

    サイトを選ぶ際には、以下のような基準で判断しましょう。

    • 対応している都道府県(売りたい不動産が対応エリアかどうか)
    • 連携している不動産会社数(多ければ多いほど良い業者に出会えるチャンスが増える)
    • 同時に査定依頼できる不動産会社数(4〜10社が一般的)
    • 個人情報の取り扱い方(プライバシーマークを取得しているかチェック)
    • サイトの利用者数(利用者数が多いと信頼性が高く、口コミなども見つけやすい)

    一括査定サイトを利用するメリットとしては以下が挙げられます。

    • 余計な手間や時間がかからない
    • 物件タイプや条件にあった仲介会社を自動でピックアップしてくれる

    日本には全国各地に数え切れないほどの不動産仲介業者があるため、自分で一からぴったりの業者を探すのは至難の業です。

    Web検索で良さそうな不動産会社を見つくろい、その1件1件に連絡を入れて査定依頼するとイメージしてみてください。

    とても面倒で、根気がいる作業ですよね。

    一括査定サイトを利用すれば、不動産の情報を一度入力するだけで、エリアや物件のタイプに合わせた不動産会社をピックアップすることができます。

    査定で余計な手間や時間を取られないためには、一括査定サイトの利用は重要なのです。

    さらに詳しく知りたい場合は、全部で22種類の一括査定サイトを比較・紹介しているこちらの記事をご覧ください。

    4-2.STEP2.机上査定をする

    利用する一括査定サイトを決めたら、さっそく「机上査定」を行ってみましょう。

    机上査定とは、物件の大まかな情報を入れるだけでおおよその売却価格が把握できる、インターネット上の簡単な査定のことを指します。

    机上査定を行うことで、査定額が相場よりも極端に安い・高いといった信頼感に欠ける業者を手軽にふるい落とすことができるため、非常に重要な工程なのです。

    机上査定の流れは、以下の通りです。

    1. 物件の情報を入力する
    2. 個人情報を入力する
    3. 査定を依頼する不動産会社を選ぶ
    4. 査定結果が届く

    机上査定で最も注意が必要なのは、3つめの「査定を依頼する不動産会社を選ぶ」とき。

    必要な情報を入力し終えると、机上査定の候補となる不動産会社がサイトに表示されます。

    エリアによっては大量の候補が出てくるため、自分で良さそうだと思った業者を絞らなければなりません。

    ここで、「良い不動産仲介業者を見分ける5つのチェックポイント」を活用しましょう。

    • ネット上の評判
    • 行政処分歴の有無
    • 専門性・実績のある分野
    • 営業担当者の人柄
    • レスポンスの速さ

    また、下記の条件に当てはまらない業者を除いていって、一度に査定できる数まで絞ります。

    • 行政処分歴の有無:ネガティブ情報等検索サイトで情報が出てこないか
    • ネットでの評判:SNSやGoogleマップで悪い評判が出てこないか
    • 専門性・実績のある分野:Webサイト等でアピールしている強みが、自分の不動産の特徴と一致しているか

    こうすることで、悪質な不動産仲介業者をある程度ふるい落とすことができるのです。

    4-3.STEP3.訪問査定をする

    机上査定で仲介業者の候補をある程度まで絞ったら、今度は「訪問査定」でさらに絞り込みます。

    訪問査定とは、不動産会社の担当者が査定員として物件に直接出向き、隅々まで見たうえで査定額を出すという査定方法です。

    机上査定よりも時間がかかる分査定の精度も高く、担当者の対応もチェックできるので、「この会社に任せて本当に大丈夫なのか」といった審査のような役割を果たします。

    机上査定の結果を見て、売却価格が極端に高すぎず低すぎない業者を、3社程度に絞り込んで、訪問査定を行いましょう。

    訪問査定の主な流れは、以下の通りです。

    1. 不動産業者に依頼・日程調整
    2. 担当者による現地調査
    3. 査定結果の報告

    現地調査には売主の立ち会いが必要で、このときにチェックポイント4つめの「担当者の人柄」を確認します。

    • ネット上の評判
    • 行政処分歴の有無
    • 専門性・実績のある分野
    • 営業担当者の人柄
    • レスポンスの速さ

    営業担当者が物件を見て回っている最中、売却するうえで不安なことがあれば聞いてみるなど、積極的にコミュニケーションをとってみましょう。

    • こちらの要望にきちんと耳を傾けてくれる
    • 仕事に対する熱意がある
    • 細かい質問にも真摯に説明してくれる

    こういった対応をしてくれる担当者であれば、契約を結んだ後も信頼して仕事を任せることができます。

    4-4.STEP4.気になった点を個別に問い合わせる

    訪問査定が終わったら、問い合わせや相談といった形で直接やり取りをして、信頼に足る業者かどうかの判断材料をさらに増やしていきます。

    訪問査定の結果は「査定書」という書類にまとめてもらえるので、この査定書に関する疑問などを聞いてみると良いでしょう。

    査定書に記載される内容は業者によってまちまちですが、売却価格の目安やその根拠、これまでその業者が取り扱ってきた類似物件といったものが一般的です。

    書類の見方がわからなかったり、査定額の根拠が弱いと思う場合は、メールや電話で問い合わせるのが最も効果的。

    このとき、チェックポイント5つ目の「レスポンスの速さ」もついでに確認しておきます。

    • ネット上の評判
    • 行政処分歴の有無
    • 専門性・実績のある分野
    • 営業担当者の人柄
    • レスポンスの速さ

    メールなら翌営業日までに、電話ならその場ですぐに対応してくれる業者であれば、契約を結んだ後もストレスなくやり取りできる可能性が高いです。

    4-5.STEP5.総合的に見て最も信頼できる業者を選ぶ

    最後に、これまでのステップで確認してきた内容を振り返り、「最も信頼できる不動産仲介業者はどこか?」を検討します。

    最終的な判断は、「総合点の高さ」で決めるのがおすすめ。

    どの業者も決め手にかけるという場合は、各要素を10点満点で採点し、合計点の高い業者を選ぶといいでしょう。

    • ネット上の評判
    • 行政処分歴の有無
    • 専門性・実績のある分野
    • 営業担当者の人柄
    • レスポンスの速さ

    ただし、不動産の仲介業者は、必ずしも一社のみに絞る必要はありません。

    「良い不動産会社が複数あって、どうしてもどれかに決められない!」という場合は、複数の仲介業者と同時に契約を結んでみるのもひとつの方法です。

    これを実現する方法が一般媒介契約ですが、詳しくは以下の記事を参考にしてください。

    関連記事:不動産を売却する際の媒介契約3種類の違いを解説|契約の注意点や解除した場合のペナルティも紹介

    5.まとめ

    不動産 仲介業者 選び方

    最後に、本記事の内容のまとめをご紹介します。

    【良い不動産仲介業者を見分けるための5つのチェックポイント】

    • ネットでの評判:SNSやGoogleマップで悪い評判が出てこないか
    • 担当者の人柄:仕事への熱意・こちらの要望に耳を傾けてくれるかなど
    • 行政処分歴の有無:ネガティブ情報等検索サイトで情報が出てこないか
    • レスポンスの速さ:メールなら翌営業日までに、電話ならその場で問い合わせに対応してくれるか
    • 専門性・実績のある分野:Webサイト等でアピールしている強みが、自分の不動産の特徴と一致しているか

    【覚えておきたい不動産屋・不動産業者の基礎知識】

    • 囲い込みに注意する
    • 法律で上限が決められているため仲介手数料が安すぎる場合は注意する
    • 強引に契約させようとしてくる業者には注意する
    • 法律で虚偽広告や誇大広告が禁止されているため誇大広告には注意する

    【信頼できる仲介業者を選ぶための5つのステップ】

    1. 不動産一括査定サイトを探す
    2. 机上査定をする
    3. 訪問査定をする
    4. 気になった点を個別に問い合わせる
    5. 総合的に見て最も信頼できる業者を選ぶ

    上記は、「良い不動産仲介業者を見分けるための5つのチェックポイント」の判断基準を参考にしながら、最も信頼できる業者を絞っていくのが重要です。

    本記事の内容を参考に、あなたが最も信頼できる一社を選定してくださいね。

    あなたの不動産売却が満足のいくものになることを祈っています。

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