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アスベストが出ることはありますか?

中古マンションや築古物件をリノベーションする際に、気になるのが「アスベスト(石綿)」の存在です。 ニュースなどで見聞きしたことがあっても、実際にどれくらいの確率で出るのか、どんな対応が必要なのか、 不安に思う方も多いのではないでしょうか。

アスベストには「限定レベル」と「全体レベル」がある

リノベーションでアスベストが確認される場合、大きく分けて「限定レベル」と「全体レベル」の2つに分類されます。

限定レベルとは、アスベストが含まれている範囲がごく一部に限られているケースです。 たとえば、天井の一部や壁の小さな範囲に使われている場合などが該当します。 この場合は、専門業者による除去作業も短期間で終わり、費用も比較的低コスト。 リノベーション工事の中でスムーズに処理できるため、特に大きな問題にはなりません。

全体レベルは、建物全体にわたってアスベストが使用されているケースを指します。 この場合、除去範囲が広くなるため、費用が高額になる傾向があります。 リノベーションの予算から、その分の除去費用を差し引いて考える必要があります。

実際にアスベストが出ることはほとんどない

とはいえ、現在のリノベーション市場全体で見ても、 アスベストが発見されるケースはごくわずかです。 法律による規制や、1980年代以降の建築基準の見直しにより、 多くの建物ではすでに使用が禁止・撤去されています。

そのため、リノベーションを行う際に「アスベストが出てきた」という事例は、 業界全体でもごく少数にとどまっており、 実際に出会う確率は非常に低いといえます。

アスベストを心配しすぎる必要はない

もしアスベストが含まれていた場合でも、 適切な方法で除去すれば健康被害の心配はほとんどありません。 専門業者が法令に沿って作業を行うため、安全性は確保されています。

リノベーションを検討する際は、施工会社に「事前調査を行っているか」を確認しておくと安心です。 信頼できる会社であれば、調査・処理の手順を明確に説明してくれます。

築古物件をリノベーションする上で、アスベストは避けられないリスクではなく、 「確認して、正しく対応すれば問題ない」程度のものと捉えて大丈夫です。 ほとんどのケースでは出会うことすらないため、 過剰に不安になる必要はありません。